塩分の過剰摂取は、高血圧症の発症や重症化、さらには脳卒中、心筋梗塞、腎臓病など様々な疾病の発症要因となることが明らかとなっています。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」 では健康な成人の1日あたりの食塩摂取の目標量は、男性 7.5 g 未満/日、女性 6.5 g 未満/日とされています。しかし、厚生労働省が発表した「令和元年国民健康・栄養調査結果の概要」では、成人の食塩摂取量は男性で10.9g/日、女性で9.3g/日(※5) と、男女いずれも目標量に比べて3g程度高い状態であることが報告されています。