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PRESS RELEASE
2022.09.26
緊急事態宣言・まん防と、歩数減少の密接な関係が明らかに! コロナ禍における「歩数の変化」を徹底調査
緊急事態宣言・まん防と、歩数減少の密接な関係が明らかに!コロナ禍における「歩数の変化」を徹底調査
~PHRを利活用した、個人の健康管理が求められる時代到来~
株式会社リンクアンドコミュニケーション(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:渡辺 敏成、以下「当社」)は、新型コロナウイルス(以下、新型コロナ)の感染拡大以降、身体状態や健康行動の変化に関する調査を続けて参りました。今回は、新型コロナ感染症流行前である2019年11月から、2022年7月までの約2年半の期間における「歩数」の変化を報告致します。
調査サマリー
緊急事態宣言やまん防が発令されるたびに、3000歩未満/日の人数が増加!
その中には、コロナ禍以降、”歩数が減ったままの人”が、一定数いる可能性も
調査結果
緊急事態宣言やまん防が発令されるたびに、3000歩未満/日の人数が増加!その中には、コロナ禍以降、“歩数が減ったままの人”が、一定数いる可能性も
東京で緊急事態宣言が発令された期間(2020年4月~5月、2021年1月、2021年5月、2021年8月)および、まん延防止等重点措置(以下、まん防)の期間(2022年1月・2月)は、いずれも歩数3000歩未満/日の割合が増加しました。特に、2020年4月に発令された最初の緊急事態宣言の期間においては、新型コロナ流行前と比べて、3000歩未満/日の割合が約2.5倍と、顕著に増加しました。
2019年11月から約2年間を通してみると、最初の緊急事態宣言をピークに、緊急事態宣言やまん防の期間のたびに3000歩未満/日が増える“山”は縮小しています。しかし同時に、コロナ禍で、“歩数が減った状態のままの人“が一定数いる可能性も示唆しています。
歩数と健康の密接な関係~1000歩増える毎に、死亡リスクが12%減、うつ病や認知症への効果を示す研究結果も~
歩数と健康の関係については、様々な研究がされています。
近年の死亡率と歩数の関係を調べた研究(※1)では、1日の歩数が2700歩から1万7000歩の間の場合、歩数の多い方が死亡率が低く、歩数が1000歩増えるごとに死亡リスクは12%減となる報告がされています。
また、日本の群馬県中之条町で2000年から長期的に実施されている“中之条研究”では、1日4000歩でうつ病の予防効果があり、5000歩以上で精神的な不調を減らすと報告しています。(※2)
このように、日々の生活の中で適切な歩数を継続して維持することは、“からだ”と“こころ”の両方の健康を保つために非常に重要です。そのため、コロナ禍以降、歩数が減った状態のままの方は、新しい生活様式でも可能な限り日々適切な歩数を維持できるよう行動することが、依然コロナ禍である現在、健康を維持・増進する上で、大変重要であると考えられます。
※1)https://doi.org/10.1007/s40279-021-01536-4
※2)https://doi.org/10.1111/j.1447-0594.2010.00589.x
ニューノーマル時代の健康管理~PHRを利活用したセルフケアで健康維持を~
新型コロナにより大きく変化したニューノーマル時代において、ひとりひとりが健康維持・増進を図るためには、自身の平常時の生活習慣を正確に把握し、「健康を維持する行動」につなげられる環境が不可欠です。例えば、常に歩数を記録して、歩数の減少に直ぐに気づくことができれば、「歩く機会を増やす」もしくは「歩くこと以外の運動機会を増やす」など、身体活動量を維持する行動を自ら起こすことができます。
このように、生活様式が変わった場合でも「健康を維持する行動」を起こせるよう、ひとりひとりが日々の生活習慣を数値やデータで把握し、セルフケアに役立てるために利活用出来るような環境を創造することが重要だと、当社は考えています。
コメント:当社CMO(Chief Medical Officer【最高医学責任者】)三木 竜介
今回は当社のAI健康アプリ「カロママ プラス」にユーザーが蓄積したライフログ/PHR(パーソナル・ヘルス・レコード)から、歩数を抜き出し調査しました。歩数は、最も身近なPHRの1つです。個人がPHRを管理し、利活用することが出来るようになることで、セルフケア力が上がると考えています。セルフケア力の向上に伴い健康寿命が伸びることで、自立していきいきと暮らせる時間が増えることには代え難い価値があると思います。